女王陛下のお気に入り
先日「女王陛下のお気に入り」を見た。
監督はヨルゴスランティモスという人で
ロブスター
とか
聖なる鹿殺し
とかを撮っている変態だ。
その変態が監督した映画がアカデミー賞にやたらとノミネートされているので、
さぞかしおもしろいのだろうと思い見に行った。
主要登場人物は3人居て
アン女王(オリヴィア・コールマン)
アビゲイル(エマストーン)
サラ(レイチェル・ワイズ)
舞台は18世紀初頭のイギリスでフランスと戦争状態にある中、ロンドンの宮廷人の中では、優雅な生活を送っていてその中での権力争いだ。
アン女王は権力はあるが、癇癪持ちで体も悪く政治を行えるわけではない。
(とにかくアン王女はすぐ怒鳴り散らすし、うるさいやつで見ていてムカついてくるのだがそうなったのにも理由があって、切ない。)
なので、その側近のサラが半ば政権を握っている状態。
そこにサラのいとこのアビゲイルがやってきて、サラからその実権を奪おうという話。
正直18世紀のイギリスの宮廷の話に全く興味は湧かなかったが、
見てみると政治的な話はほぼなく、この3人の人間模様が描かれる内容になっていて意外と敷居は低いかなと感じた。
この映画に影響を与えたんだろうなあというのは
「イブの総て」
という映画。
これは映画界を舞台にして、女優同士の争いの話だが、すごく似ている。
1950年の映画で今見てもすごくおもしろくラストシーンにはぞくっとする。
1950年のあらすじとすごく似ているということで、この「女王陛下のお気に入り」も
かなり古典的な話だなと。
その古典的な話と変態の監督と3人の女優の演技がいいアンバランス感ですごくよかった。
3人ともやたらと攻撃的で本を投げるわ首根っこ掴みにかかるわで
いい変態だなと思った。
エマストーンが男とイチャイチャしてキスするぞと思ったら金的をするところもいい変態だなと思った。
(まずそのイチャイチャのしかたも、野良犬と野良犬が喧嘩してるみたいなイチャイチャでどういう青春を歩んだらこういうシーンにしようと思うんだろうと思う、)
とにかくすごくよかったので2回目行こうかな。
アカデミー賞なにかとってほしいけどきつそう。
エマストーンはいけるんではないか。
B'z